組み立てベッド

ネットで販売されているベッドはほとんどがお客様組み立てです。
完成品の状態だと、とんでもない送料になってしまいますから。

ところで、搬入プラス組み立てサービスというものがあります。

費用は数万円。

高いでしょうか?
いわゆる宅急便ではなく、チャーター便で届け、運転手がベッドを組み立てて廃材も持って帰ります。

人間が動くとコストが掛かる。
当たり前のことですが、なかなか利用する人はいません。

でも、忙しい人、一人では組み立てられない人には利用価値があるのではないでしょうか。

天蓋付きベッド

天蓋付きベッド。
キュートなデザインです。
女性の憧れ。
ロマンチックなムード。

でも、乙女チック、というなかれ。
天蓋つきであることで、いろいろな効用もあるのです。

まず挙げられるのは、空気の流れをある程度遮断してくれること。
空調の風って、寝ているときは非常に気になります。
クーラーの噴出し口の向きをいくら変えても、部屋の空気の流れは感じます。
それが心地よいときはいいのですが、時間がたつととてもうっとおしくなるばかり。
とはいえ、クーラーを止めると暑くて眠れない。
防犯上、まさか窓を開けて眠るわけにもいかない。

そういう時、天蓋は役に立ちます。
お好みで、すっぽり覆うのもよし、風の来る方だけを垂らすのもよし。
自在にベッド周りの風の流れを調節できます。

もう一点。
「閉じられた感」
これは眠りに落ちるためには大切なことです。
閉じられた安心感。
「ひとりになれる感」
ストレスでなかなか寝付けない方は、試してみる価値があるのではないでしょうか。


天蓋つきベッドの例

ベッドと布団で寝る?

たいていのベッドはフレーム(本体)とマットレスを分けて売られています。
マットレスだけ買い換える、フレームだけ買い換える、という場合が多いからですね。

(たいていはマットレスの方を買い換えるのでしょう)

でも、時々心配になります。
フレームのみの購入という注文が多いのです。


マットレスはお持ちでしょうか?


ネットで販売されている安価なベッドは、床の強度はたいていマットレスを敷くことを前提に計算されています。

ベッドの上にお布団を敷いての利用もOKというベッドもありますが、種類は少ないです。

強度不足のまま使われていると、徐々に床がたわんでくることになります。

ベッド購入の際には、ぜひマットレスも一緒に購入してください。



お布団での利用もできるベッドの例
照明付フロアベッド【Kaon】かおん

パイプベッド

昔、子供のころ、ベッドといえば「パイプベッド」ではなかったでしょうか。
白や黒のスチールパイプの。

今、パイプベッドはあまり人気が無いように感じます。
どうしてなのでしょう。

安っぽいから。

この一言に尽きるのではないでしょうか。
(私はそうは思いませんが)


パイプベッドの良さが見直されてもいいのではないでしょうか。

ほとんどのパイプベッドは通気性が抜群にいいです。
(床はメッシュ状のものが大半です)
強度的にも十分です。
床下が空いていますので、ベッド下に埃が溜まることもなく掃除が簡単です。
デザイン性のあるベッドもあります。

脚付きマットレスタイプのベッドに比べて、棚が付いていたり、コンセント付きのものもあります。



パイプベッドの例
コンセント付きパイプベッド【ZET】ゼット

ステージベッド

ステージベッド。
まるで一枚のステージの上にマットレスを置いたようなデザインのベッド。

ベッドの数々のデザインの中で、ひとつのステイタスを持っています。

その形状から、いわゆるローベッドのジャンルに入るものですが、豊かさの象徴のような印象があります。
広い寝室でこそ、そのデザインは活きます。

先日、その極端な例を見ました。
ホテルなのですが、部屋の半分がすべてステージのようになっていて、その上にマットレスが2枚、置いてありました。

「眠るための部屋」ということが強調されているインテリアでした。

ステージベッドの例
モダンデザインフロアベッド【Siela】シエラ

ソファベッドの強度

ひと口にソファベッドといっても、ベッドソファ なのか ソファ>ベッドなのかによって、いろいろと違いがありますね。

先日、知人がいわゆるソファーベッドを買いました。
通常使用としてベッドとして使うつもりで。
たまにはソファとしても使うから、と。

それならそれで、ベッド>ソファ タイプのものを買うべきだったのです。
しかし、買ったのはどう見ても ソファ>ベッド のもの。

なんと、1週間も寝ると、継ぎ目がほつれて裂けてきました。


ベッド>ソファ なのか ソファ>ベッド なのか
という違いが明記されているわけではありませんから、自分で判断するしかありません。
例えば、パタパタと折り畳むクッションタイプのもので、折れ曲がる部分が簡単なファブリックで繋がっているものは、毎日寝ているとたちまち痛んできます。
ソファにしているときはその継ぎ目に引っ張りの力は働きませんが、ベッドにすると、寝ている間にその部分にやれ腰は当たるわ、肘で押し込むは、で常にぐいぐい引っ張りの力が加わっています。

で、あえなく、ピリピリ、というわけです。

ベッド主体で使うなら、少々高くても、ちゃんと金属のパイプなどでフレームができていて、その上にクッションを置くタイプのものがベッド用としては必要ですね。

参考:
ガリスソファベッド

逆にソファ主体で使い、ベッド使用は応急のときだけという場合は、折畳みクッションタイプのソファベッドでもいいでしょうね。
ソファベッドAKA音

安いベッド

昔はベッドといえば高い家具という印象がありました。
デカイ=高い ですね。

でも、今はとても安いベッドが出回っています。

1万円以下のベッドも。
当店最安値のベッドはなんと8190円。(フレームのみですが)

ところが、先日、ポケットコイルマットレス付きのベッドの専用の引き出しが売れました。
8000円程度。
そのお客様はベッドの値段がそうだと勘違いされていました。
ポケットコイルマットレス付きのベッド。いくらなんでもそれは安すぎでしょう。
引き出しのみですよ。

デフレデフレ。
イヤですね。
お客様も勘違いされるし、コチラも勘が狂います。
品質と価格のバランスがメチャクチャになってきています。

高いもの=良いもの とは全く思いませんが、モノの価値が金額に反映していない状態は良いことでしょうか。
小売業者や生産者が歯を食いしばるにしても、そろそろ限界ではないでしょうか。
私も消費者ですから、そちらの側に立ってみれば安いに越したことはないと思います。でも、モノの値段が異常に安いことは、良いことばかりでしょうか。
モノに対する愛情は消えうせるばかりか、回りまわって自分の首を絞めていると感じてしまいます。
モノづくりやモノ売りの現場に携わっていなくても、皆さんそう感じるのではないでしょうか。