ベッドの品質3

ベッドに限らず家具の材は、無垢の木でなければほとんどがMDF(木質繊維板)です。
MDFとは、粉砕した木質繊維を接着剤で固めたボードのことです。
家具だけでなく、扉の材料などの建築材料として広く使われています。

ベッドなどの場合は、たいていはシート貼りか塗装をしてあります。

MDFなどの木質繊維を固めたボードにはいろいろなタイプがあります。主に密度の違いですね。
カラーボックスや安価で小さな本棚などに使われている、密度の低いものもあります。小口面を見ればすかすかした空隙の開いたもの。これはこれで安価で軽いという利点があるわけです。

ベッドのように重量がかかって強度が必要なものは、もう少し密度の高いものということになります。
小口面を見れば詰まっていて、平滑です。


さて、家具でも内装でも、無垢の木が断然いいという方がおられますが、家具の場合は強度がポイントですし、経年のゆがみや劣化が少ないことも重要になりますので、必ずしも無垢の木の方がおすすめというわけではありません。
安すぎる無垢の木のベッドは、強度も、先々のゆがみの恐れなども気になるところです。
それなりの費用を出されずに、単に無垢の木のベッドがいいからとお選びなることはあまりおすすめしません。
無垢の木=本物の家具 ということではないです。
アレルギーがあるので、絶対に無垢の木のしかも無塗装のもの、でないとダメという方もおられるでしょうが。

MDFは工場で生産されるものですから均質で安定した性能を持っています。
しかも比較的安価です。
MDFそのものは水に弱い性質を持っていますから、それを表面処理でカバーしています。


MDFフレームのベッドの一例
無垢の木のフレームのベッドの一例